今回ご紹介するのはちょっと変わったご相談です。
道のない囲繞地案件
対象はかなり築の古い戸建です。
絵に書いたような囲繞地となっていまして、売るに売れないというご相談です。
囲繞地案件は弊社へのご相談の中でもかなり割合の大きいご相談ですので、ここまでは普通だったのですが、さらにもう一つのご相談が、所有権移転登記完了後も引き続き、そのお家に住み続けたいということでした。
そのお家には所有者のかなり高齢のお母様がお一人で住んでいらっしゃっており、そのお母様がお引越しを望んでいないと。
お母様は住み続けたい
ではそのお母様が他界されるとか施設に入られるとかされて、お家を使わなくなってからのご相談のほうがよいのではと、なんとなく思いましたが、息子様いわく、今のうちに不動産のことをはっきりさせておきたい、ということでした。
確かにお母様がいつそういう状態になるかわからないのはわからないですし、いざそうなった際に弊社の所有権移転登記サービスが続いているか、100%とは言い切れません。
たまたまご相談頂いた物件が弊社所在地から車で行けるところでしたので、ご相談いただいた息子様とその奥様、そしてお母様ともお会いさせて頂き、直接お話を伺いました。お母様ははっきりとはお口には出されませんでしたが、たしかにこのお家に住み続けたいのだと私にもわかりました。
家賃を払いたい
そこでお話を進めさせて頂くことにしたのですが、問題は所有権移転後のお家の取り扱い。
単純に考えれば所有者は弊社で、弊社所有のお家に第三者が住んでいるのですから、当然家賃が発生します。
が、そもそもご自分の家を手放すのにお金を支払ったうえに、さらに今度は逆に家賃まで発生するのは、なにか奇妙な感じがします。
息子様ともそのことについてお話を重ね、結局、固定資産税の20年分を所有権移転時のコンサルティング費用に上乗せするかわりに、最長20年間はお母様が引き続き自由に使っていい、という内容の覚書を交わすことで合意にいたりました。
その後はスムーズにお話が進み、最後の所有権移転登記が完了しました。
コンサルティング費用のお振込みも確認でき、息子様にお礼のお電話をしました。
息子様から「我々も助かったし、母も大変喜んでいます」というお言葉を頂き、お話を進めてよかったなとつくづく感じました。
そして、息子様はお母様にこうおっしゃったそうです
「20年間分の固定資産税をもう払っているのだから、その分長生きしないといけないね。2、3年で死んではダメだよ」と。
投稿者プロフィール
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