地目が「田」や「畑」以外の土地でしたら、ご依頼あればほぼすべてお見積り金額をお出ししています。
ちょっとやっかいなのが、ボロボロの空家の引取り金額のお見積りです。
ここでいうボロボロとは近隣に被害を及ぼす可能性が大きいお家という意味です。
周りにお家がまったくないとか、差し迫った危険性が数十年はないと判断できれば、古いお家でも通常の金額でお見積りをお出ししています。
ただし、庭木が隣地に越境しているとか、道路にはみ出していて定期的な草刈り・伐採が必要とか、あるいはお家の修繕保守を行う必要があると当社が判断した案件については、およそ25年間分の保守管理費用をお見積り金額に計上することがあります。といってもおよそ+10万円です。
ところが、すでに近隣から危ないから解体してくれと請求されているとか、いまにも隣に倒れそうといった案件についてはほぼ解体費用と同額をお見積りとして上げなかればいけません。
というのも、もしこちらのお家が原因で近隣に被害が及んだ場合、家の所有者に損害賠償請求が行われる可能性があるからです。万一、瓦が飛んで人が亡くなったとかになると数億円規模の損害賠償責任を負わないといけません。
お家の解体費用は、通常の2階建木造戸建の場合、中の荷物撤去費用を含めても140万-160万円くらいです。
ただ、当社へご相談されるのは山奥のお家だったりします。そういった場合、重機が入らないこともあり解体は手作業になることもあります。そうなると価格は通常の価格から跳ね上がってしまいます。
そうなると当社のお見積りも例えば200万円とか300万円になってしまうのです。
そこまでの価格になるとお客様のほうでも、もう少し考えてみます、となってしまいます。確かにお家引き取ってもらうのに300万円は普通は払いたくない金額ですよね。
ただしよく考えると、お客様がもしそのお家をそのままにした場合、やはり損害賠償請求されるリスクは残ります。それがいやなら解体しないといけません。どっちみち解体費用はかかってしまうのです。
お家を解体してしまうと土地が更地になりますので、土地の固定資産税はおよそ4倍程度になります。そして今度はその固定資産税の支払い義務と管理義務がまた残ってしまいます。
ですので本当のことを言うと当社へお任せ頂いたほうが、長期的にはお客様のメリットになるのですが、当社としても少し複雑です。実際の解体工事に入ると予期せぬ出費が発生したりすることもありますし、ましてや何億円の損害賠償請求リスクもあまり負いたくはありません…
お客様はもちろん、当社も大変アタマを悩ませる問題です。
投稿者プロフィール
- やまねこ不動産株式会社の代表取締役です。
当社では、処分に困る不動産の所有権を有料でお引取りするサービスをご提供しています。
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